※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

【ジャーマンメタル名盤おすすめ10選】無骨で哀愁にまみれた漢メタル

ハードロック/ヘヴィメタル
スポンサーリンク
  • ジャーマンメタルってどんなジャンル?
  • どんなバンドがいる?
  • 名盤をまとめて教えてほしい

こんな疑問にお答えします。

この記事は元外資系CDショップのメタルバイヤーでメタル歴25年のゆうきち@yukichi_campが書いています。

まずはジャーマンメタルとは?からざっくりと解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

ジャーマンメタルとは

「ドイツのヘヴィメタル」で間違いないのですが、日本においてはもっと限定的で以下の2点を満たしたものを【ジャーマンメタル】と呼びます。

  • ドイツ出身
  • HELLOWEEN型ヘヴィメタル

ようするに「ドイツ産のメロディック・スピードメタル」のことです。

例えば、スウェーデン出身のHAMMERFALLがデビューしたときに「スウェーデンのジャーマンメタル」なんて意味不明なことを言われたほど、 日本におけるジャーマンメタルのイメージは限定的です。

歴史

ドイツの初期HR/HMシーンにおいて、重要な役割を果たしたバンドが以下の2組。

  • SCORPIONS
  • ACCEPT

70年代からジャーマンHR/HMシーンを牽引してきたのがSCORPIONSです。

1982年にリリースした「Blackout」が大ヒットし、全米チャート10位を記録。ドイツのHR/HMが世界に通用することを証明し、自国の若手バンドに大きな刺激を与えました。

一方でジャーマンHR/HMのコアサイドを象徴するバンドがACCEPT。いわゆる「ジャーマンメタル」の直接的なルーツとなる重要バンドです。

ACCEPTが1981年作「Breaker」と1982年作「Restless And Wild」で提示した、クラシックの旋律をフィーチャーした暴力的パワーメタルが「ジャーマンメタル」の種を蒔くこととなります。

80年代中盤になると、ACCEPTのパワーメタルサウンドをさらに推し進めたバンドが登場します。そんな「ジャーマンメタル」第一世代ともいえるのが以下のバンド。

  • HELLOWEEN
  • RUNNING WILD
  • GRAVE DIGGER

なかでもHELLOWEENは1985年のデビューEP「Helloween」と続くフルアルバム「Walls Of Jericho」において、すでに「ジャーマンメタル」と呼べる個性的なサウンドを鳴らしていました。

さらにHELLOWEENは1987年リリースの2nd「Keeper Of The Seven Keys Pt.1」で大ブレイク。本作で「メロディック・スピードメタル」というジャンルを確立します。

80年代後半になると

  • RAGE
  • BLIND GUARDIAN

などのオリジナリティのあるバンドが登場し、ドイツのHR/HMシーンが盛り上がります。

と同時に【第二のHELLOWEEN】を求めるレコード会社が若手バンドを青田買い。
その結果、玉石混交のHELLOWEEN型バンドが量産され、これらのバンドを総称して「ジャーマンメタル」と呼ぶようになりました。

とくに日本ではHELLOWEENを筆頭に「ジャーマンメタル」は凄まじい人気を誇り、その分かりやすい音楽性は「ヘヴィメタルの入り口」としても機能しました。

ちなみに「ジャーマンメタル」という呼び方は日本独自のもので、海外ではジャーマンメタルやメロディック・スピードメタル的なバンドはすべて「パワーメタル」と呼ばれます。

おもな特徴

  • 無骨
  • 哀愁漂うメロディ
  • 2バス連打の疾走感
  • ハイトーンヴォーカル
  • 流麗なツインギター
スポンサーリンク

ジャーマンメタルおすすめの名盤10選

1. HELLOWEEN「Walls Of Jericho」(1985)

1stフルアルバム(6.〜13.)にデビューEP (1.〜5.)とシングル16.をカップリングした編集盤。

スラッシュメタルに通じる攻撃性と親しみあるメロディの融合がメタルシーンに衝撃を与えた歴史的作品。

カイ・ハンセンの弱々しいヴォーカルを差し引いても、荒削りな疾走感とドラマティックな楽曲は魅力充分。

おすすめ曲:6、13

>>Amazonで音源を探す

2. GAMMA RAY「Land Of The Free」(1995)

HELLOWEENを脱退したカイ・ハンセン(Vo、Gt)が結成したバンドの4th。

カイ・ハンセンのメロディックスピードメタルへのこだわりが頂点に達した、壮大でオペラティックな名盤。

HELLOWEEN時代の盟友マイケル・キスク(Vo)が9.12.に参加したことも話題となった。

おすすめ曲:1、2

>>Amazonで音源を探す

3. BLIND GUARDIAN「Tales From The Twilight World」(1990)

いまや欧州メタルの代表格による日本デビュー作となった3rd。

ファンタジックな世界観と大合唱必至の力強いコーラスで自身のスタイルを確立した名盤。

荒々しくスラッシーに刻み込まれるギターがたまらなくジャーマン。

おすすめ曲:1、6

>>Amazonで音源を探す

4. RAGE「Secrets In A Weird World」(1989)

ジャーマンメタルの重鎮による日本デビュー作となった4th。

個性的なギターリフと哀愁ある不思議なメロディラインでジャーマンメタルシーンに確固たるポジションを確立した初期の名盤。

マンニ・シュミットの異彩を放つギタープレイはいつ聴いても新鮮だ。

おすすめ曲:5、7

>>Amazonで音源を探す

5. HEAVENS GATE「Livin’ In Hysteria」(1991)

いまではプロデューサー業の方が有名になったサシャ・ピート(Gt)率いるバンドの2nd。

超名曲1.を筆頭に、劇的なメロディと凝った楽曲展開が日本で大ウケ。

その後は精彩を欠いたが、本作はジャーマンメタル史に残る名盤だ。

おすすめ曲:1、10

>>Amazonで音源を探す

6. RUNNING WILD「Death Or Glory」(1989)

メタルシーンで初めて「海賊」をテーマにしたバンドによる5th。

持ち前のアグレッシブなパワーメタルにケルト民謡を導入し、ドラマ性が大幅にアップした名盤。

愚直におのれのパワーメタル道を貫く姿はまさに漢。

おすすめ曲:1、7

>>Amazonで音源を探す

7. GRAVE DIGGER「The Reaper」(1993)

ジャーマンメタルの古参による、一度解散を経てリリースされた5th。

名手ヨルグ・マイケル(Dr)をメンバーに迎え、勇壮かつ荒々しく疾走しまくる「これぞジャーマンメタル」な名盤に仕上がった。

不器用なパワーメタルならRUNNING WILDに負けない。

おすすめ曲:2、3

>>Amazonで音源を探す

8. EDGUY「Vain Glory Opera」(1998)

いまや欧州メタルシーンの顔となったトビアス・サメット(Vo)率いるバンドの2nd。

自国の先人たちへのリスペクトに満ちたメロディックパワーメタルを聴かせる初期の名盤。

次作以降は楽曲の幅を広げ、さらに支持を拡大するが、ピュアなジャーマンスタイルなら本作がいちばん。

おすすめ曲:2、3

>>Amazonで音源を探す

9. CHROMING ROSE「Louis XIV」(1990)

いきなりメジャーのEMIからリリースされたデビュー作。

一発屋で終わったことが悔やまれるほど、ハイレベルな王道メロディックスピードメタルを聴かせる。

残念ながら当時のジャーマンメタル青田買いの象徴となってしまった。

おすすめ曲:1、5

>>Amazonで音源を探す

10. SCANNER「Hypertrace」(1988)

SF的コンセプトを前面に出したバンドによるデビュー作。

イモでB級であることには違いないが、それらをチャラにするほどのがむしゃらなスピードが魅力。

ジャーマンメタルらしさが詰まった愛すべき一枚。

おすすめ曲:1、2

>>Amazonで音源を探す

スポンサーリンク

【ジャーマンメタル名盤10選】まとめ

以上、ジャーマンメタルの名盤を紹介しました。

もっとジャーマンメタルをディグるなら、聴き放題のストリーミングサービスがおすすめです。