叙情派ニュースクール・ハードコアの名盤を10枚紹介します。
メロデスやメタルコアなどとも親和性が高いので、メタルファンでも違和感なく聴ける、いやメタルファンにこそ聴いてほしい作品をチョイスしました。
それもそのはずで、ニュースクール・ハードコアを出自とするバンド自身が、のちにメロデス化・メタルコア化していく例も少なくないのです。
- 叙情派ニュースクール・ハードコアとは
- 叙情派ニュースクール・ハードコアおすすめの名盤10選
- 1. SHAI HULUD「That Within Blood Ill Tempered」(2003)
- 2. STRONGARM「Advent Of A Miracle」(1997)
- 3. POISON THE WELL「Opposite Of December」(1999)
- 4. UNDEROATH「Cries Of The Past」(2000)
- 5. PRAYER FOR CLEANSING「The Rain In Endless Fall」(1999)
- 6. UNDYING「The Whispered Lies Of Angels」(2000)
- 7. FEAR MY THOUGHTS「Vitriol」(2002)
- 8. FORDIRELIFESAKE「Breathing In Is Only Half The Function」(2003)
- 9. SEVENDAY CURSE「After The Storm」(1999)
- 10. DEAD BLUE SKY「Symptoms Of An Unwanted Emotion」(2001)
- 【叙情派ニュースクール名盤10選】まとめ
叙情派ニュースクール・ハードコアとは
まず「ニュースクール」とは何か?
大雑把に説明すると、世代間の派閥あるいは分類のようなもので、
- 80年代→オールドスクール
- 90年代→ニュースクール
だいたいこんな感じになります。
ニュースクール・ハードコアの特徴としては、80年代の(オールドスクール)ハードコアを原型に「メタリックなエッジを取り入れ、ブルータリティーを増したハードコア」と言っていいかと思います。
(サウンド形態は様々でひとつのスタイルを指すものではありません。)
そこに叙情的なメロディーを導入したのが「叙情派ニュースクール」で、アメリカのフロリダを発祥の地とし、世界へ拡散していきました。
叙情派ニュースクール・ハードコアおすすめの名盤10選
1. SHAI HULUD「That Within Blood Ill Tempered」(2003)
フロリダの叙情派ニュースクールの重鎮による2nd。
せわしなく叙情メロディーを紡ぐギターと切迫したヴォーカルが圧巻の名盤。
静と動を巧みに織り交ぜ、激流のごとく展開する楽曲はスリリング。
おすすめ曲:1、2
2. STRONGARM「Advent Of A Miracle」(1997)
フロリダの伝説的バンドの2nd。
疾走する泣きのギターと悲壮感漂うヴォーカルの絡みは激情の極み。
叙情派ニュースクールの真髄を見せつける神々しい名盤。
おすすめ曲:1、7
3. POISON THE WELL「Opposite Of December」(1999)
ラウドパークにも出演したことのある、フロリダ出身のハードコアバンドの1st。
エモーショナルなクリーンメロディーを挟みつつ、激情ほとばしるニュースクールHCを鳴らす。
その後メジャーに移籍するなど音楽性の幅を広げるが、やっぱりこの1stが一番。
おすすめ曲:1、3
4. UNDEROATH「Cries Of The Past」(2000)
フロリダ出身のハードコア/スクリーモバンドの2nd。
後にスクリーモバンドとして商業的に成功するが、本作はアンダーグラウンドで邪悪なガチな一枚。
シンフォニックなキーボードと高摩擦系トレモロリフは、ブラックメタルそのもの。
おすすめ曲:1、2
5. PRAYER FOR CLEANSING「The Rain In Endless Fall」(1999)
USノースカロライナ出身のハードコアバンドの1stにしてラスト作。
エッジーなリフとメロデス影響下のツインギターがハモる、ダークなニュースクールHC。
解散後、メンバーはBETWEEN THE BURIED AND MEを結成する。
おすすめ曲:4、5
6. UNDYING「The Whispered Lies Of Angels」(2000)
USノースカロライナ出身バンドの1st。
哀愁をまき散らしながら邪悪に疾走する、メロデス寄りのニュースクールHC。
メタルファンにはまずこれをおすすめしたい。
おすすめ曲:1、4
7. FEAR MY THOUGHTS「Vitriol」(2002)
ドイツのハードコア/メロデスバンドの2nd。
メロデス化した4thで日本デビューしたが、本作は不穏なダークネス渦巻くニュースクールHC。
欧州産らしいメランコリックなメロディーは壮大でドラマティック。
おすすめ曲:2、3
8. FORDIRELIFESAKE「Breathing In Is Only Half The Function」(2003)
USミシガンのハードコアバンドの1st。
終始ピロピロ弾きまくるメタルギターとエモいメロディーがカオティックに激走する。
メロコア的な軽快さとメタルの重厚さのバランスが絶妙。
おすすめ曲:1、3
9. SEVENDAY CURSE「After The Storm」(1999)
USマサチューセッツ出身バンドの1stで最終作。
もはやメロデスと言えるほどクサメロ満載のニュースクールHC。
プレメタルコア時代である99年時点で、アメリカにおいてこのメロデスサウンドは驚きである。
おすすめ曲:2、3
10. DEAD BLUE SKY「Symptoms Of An Unwanted Emotion」(2001)
フロリダのニュースクールゴッドMORNING AGAINの元メンバーが結成したバンドの1stにして最終作。
アコギや女性コーラスを導入したドラマティック極まりない叙情派ニュースクール。
じっくり醸造されるメランコリーが壮大にして美しい。
おすすめ曲:2、4
【叙情派ニュースクール名盤10選】まとめ
以上、叙情派ニュースクールの名盤を紹介しました。
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