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【NWOBHM名盤おすすめ10選】現代メタルの原点=ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル

ハードロック/ヘヴィメタル
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  • NWOBHMってなに?
  • そもそもなんて読むの?
  • 名盤をまとめて教えてほしい

こんな疑問にお答えします。

この記事は元外資系CDショップのメタルバイヤーでメタル歴25年のゆうきち@yukichi_campが書いています。

まずはNWOBHMとは?からざっくりと解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

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NWOBHMとは

まずは読み方から。

ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル

単にそれぞれの単語の頭文字を省略しただけなんですね。

New Wave Of British Heavy Metal

これはジャンル名ではなく、1980年前後にイギリスで勃発した新しいHR/HMのムーブメントのことを指します。
現代のヘヴィメタルに直接、または間接的に影響を与えている重要なムーブメントでした。

ただ、このムーブメントから出てきたバンドをまとめて「NWOBHMバンド」と呼ぶことも多いので、ひとつのジャンルとして考えてもらってOKです。

歴史

70年代前半にLED ZEPPELINDEEP PURPLEなどを筆頭に盛り上がったブリティッシュハードロックも70年代後半には失速。

さらに追い打ちをかけたのがSEX PISTOLSに代表されるパンクのムーブメントです。

結果、ハードロックは「オールドウェーブ」という烙印を押され、音楽シーンの端へ追いやられることに。

そこへ反撃の狼煙を上げたのが、ブリティッシュハードロックを聴いて育ってきたIRON MAIDENSAXONなどの若いバンドたちでした。

1979年〜1980年ごろ、彼らは【自分たちのハードロック】を体現するためにバンド活動を活性化させます。インディーズレーベルから作品を発表し、地道なクラブギグでファンを獲得。

いわば「パンクの方法論」をメタル側からブチ上げたのです。

若い世代による70年代のハードロックとは一線を画すサウンドを「ヘヴィメタル」と命名することで、「オールドウェーブ」と呼ばれたハードロックのネガティブなイメージを一新。

この一連のムーブメントを【ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル】と呼びました。

さらにNWOBHMムーブメントはRAINBOWMOTORHEADJUDAS PRIESTといったベテランや中堅バンドをも刺激します。

新旧のバンドを巻き込みながら、HR/HMシーンは息を吹き返すのでした。

そして、NWOBHMの影響はヨーロッパやアメリカをはじめとする全世界へ波及。

80年代のメタル隆盛の起爆剤となったことは見逃せません。のちのLAメタルは「アメリカからNWOBHMへの回答」と言えるムーブメントでした。

また、METALLICAを代表とするスラッシュメタル勢にも大きなヒントを与えることとなりました。

おもな特徴

  • リフ中心
  • 無骨で男くさい
  • 衝動性
  • インディーズ感
  • パッチGジャン
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NWOBHMおすすめの名盤10選

1. IRON MAIDEN「Killers」(1981)

現在もHR/HMシーンの頂点に君臨するIRON MAIDENの2nd。

ツインギターを活かしたドラマ性はそのままに、攻撃性がダイレクトに伝わる名盤。

エクストリームメタル系のファンからは本作を最高傑作とする意見も多い。

おすすめ曲:2、3

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2. SAXON「Strong Arm Of The Law」(1980)

79年デビューのNWOBHM古参バンドの3rd。

シンプルながらも小気味よいギターリフでグイグイ引っ張るハードブギーが心地いい。

バイカーをテーマにした歌詞やスタイルからバイカーズメタルとも言われる。

おすすめ曲:1、5

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3. DIAMOND HEAD「Lightning To The Nations」(1980)

METALLICAが多大な影響を受けたことで知られるバンドの1st。

多彩かつフック満載のギターリフに自然と頭が揺れること間違いなしなNWOBHMを代表する名盤。

歌や音質などは貧弱だが、ギターリフだけで白飯三杯いける。

おすすめ曲:2、4

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4. TYGERS OF PAN TANG「Spellbound」(1980)

スーパーギタリスト、ジョン・サイクスが在籍したバンドの2nd。

ストロングなリフを核とした、勢い溢れるヘヴィメタルはまさにNWOBHM。

キレッキレのギターを鳴らすジョン・サイクスは本作で脱退。

おすすめ曲:1、4

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5. PRAYING MANTIS「Time Tells No Lies」(1981)

NWOBHMでは異端ともいえる美旋律を武器としたバンドの1st。

哀愁のツインリードと爽やかなヴォーカルハーモニーでメロディ派リスナーのツボを突きまくる。

本作発表後に解散するも、90年代に再結成すると日本で人気が爆発した。

おすすめ曲:3、9

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6. ANGEL WITCH「Angel Witch」(1980)

NWOBHMのダークサイドを象徴するバンドの1st。

線は細いがシャープなリフと神秘的なムードが醸し出すアンダーグラウンド感は非常にメタル的。

劇的なオープニングからなだれ込む1.はNWOBHM屈指の名曲。

おすすめ曲:1、9

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7. RAVEN「Rock Until You Drop」(1981)

「アスレチックロック」を標榜するトリオによる1st。

ハイパーで破天荒なサウンドはデビュー作ながら唯一無二の個性を放つ。

テンションが高いだけでなく、実はキャッチーに作り込まれている楽曲にも注目だ。

おすすめ曲:2、12

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8. TANK「Filth Hounds Of Hades」(1982)

MOTORHEADのファスト・エディ・クラークをプロデューサーに迎えたデビュー作。

埃っぽいリフと男気メロを爆走させる、まさにMOTORHEAD直系R&Rが炸裂する一枚。

RAVENやVENOMとともにNWOBHMのハードコアサイドを支えた。

おすすめ曲:1、6

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9. VENOM「Black Metal」(1982)

タイトルが示す通りブラックメタルの原点となった歴史的2nd。

汚く吐き捨てるヴォーカルやノイジーに炸裂疾走するサウンドはすべてのエクストリームメタルのヒントとなった。

すでにスラッシュメタルと呼べる音楽性を確立していることが驚きだ。

おすすめ曲:1、9

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10. DEF LEPPARD「High ‘N’ Dry」(1981)

4.がヒットし、次作「Pyromania」での世界的大ブレイクの足がかりとなった2nd。

洗練されたポップネスとスケール感は明らかに他のNWOBHMバンドとは一線を画していた。

ただ、本作までのハードロック然としたサウンドに愛着があるファンも多い。

おすすめ曲:2、7

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【NWOBHM名盤10選】まとめ

以上、ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルの名盤を紹介しました。

もっとニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルをディグるなら、聴き放題のストリーミングサービスがおすすめです。